こんにちは、広報の島です。
9/30〜10/3の4日間はIPW実習が行われました。
IPWとは、「専門職連携実践」のことです。
対象は基本的に大学生で、埼玉県立大学を中心とした4大学の学生が、実際に当団体の放課後等デイサービスの現場で4日間研修したり事例検討会を行ったりしました。
専門職とは実際に学生さんたちは医療、保健、福祉、介護職等を専門的に学ばれています。その中で、チームを組み、それぞれの専門的立場から事例を検討することによりさまざまな学びや気付きがあるということです。
この写真は3日目の事例検討会の日の模様です。
その事例の当事者となる方は生きています。
医療の側面だけでなく、生活の側面からも、現実的なアドバイスが必要だということは良くわかります。
よく医者から「しっかり休んで安静にして」等言われても、「それができていれば悩んでおりません…」って思ってしまうのと同じかもしれません。
相談支援にあった事例を基に、「個別支援計画」の作成を6チームに分かれて行いました。
そこで私も素人ながら班に入らせていただき、勉強させていただきました。素人だからこその着眼点もあると、ポジティブに考えて参加しました。
この事例をもとに、他の事例も交えながら当団体の管理者さん(放課後等デイサービスで働いている熟練の先輩)のもと6人で話しました。
事例の紙を見ただけではわからないけれど…
という前置きがあった上で、いろいろなお話をしてくださり
この事例の児童にとって、どんな療育プランが良いか、経験を通して、さまざま教えて下さいました。
またその事例の児童は身体的に少しハンディキャップもありましたので今後どういうことで困る可能性があるか等の話も。
また同席していた学生の方も積極的に意見を言ってました。
若いのにえらい!と思いましたし、学生の熱量を感じました。
そして6チームの代表がそれぞれ自分のチームとしての結論を発表しました。
共通してみなさんはその課題がある児童が「楽しく」療育に取り組むための支援計画を立てることが大切とおっしゃってました。
そして、この一連の流れのゴールはなんなのかと。
埼玉県立大学の朝日副学長からお話がありました。
「地域で当たり前に暮らし、当たり前に働くこと」
児童発達支援や放課後等デイサービスの先にある…暮らしや働くということ、そこがゴール…と思いました。
確かにそのとおりです。幼少期から高校3年生までしっかりとサポートをして、その後は就労の支援をしていくことこそが大切と思いました。働くために環境を整えたり、どうサポートしていくか…とても大切なことです。
考えさせられます。
障害があってもなくても、地域で当たり前に暮らし、当たり前に働くことが大切であるということを見落としてしまっていた自分。
自分もそうでありたいし、そういう環境を作っていくために自分は何ができるだろう…
そんなことを真剣に考えた午前中でした。
ああそうか、施設スタッフはこのあと放課後等デイサービスだから、施設に戻って子供を迎えにいくのか…
なんとも頭が下がる思いでした。
(広告宣伝部:島良一)