【就職説明会レポート】輝HIKARI × 八千代リハビリテーション学院 - 小児分野の支援現場を知る貴重な機会に


【就職説明会レポート】輝HIKARI × 八千代リハビリテーション学院 - 小児分野の支援現場を知る貴重な機会に

2025年6月14日、千葉県八千代市にある、八千代リハビリテーション学院にて、来年度卒業予定の学生に向けた就職説明会を実施しました。小児分野に特化した支援現場のリアルを、放課後等デイサービス輝HIKARIみらいで従事し、児童の療育に努めている、理学療法士の西山千陽を中心に、全3ターンにわたって丁寧に紹介。学生からの率直な質問にも応じながら、支援の実態と働く魅力を伝える貴重な場となりました。なお、この就職説明会には、西山の他、人事担当の島と金子代表理事も参加しました。

なお、西山は昨年10月、母校の千葉・柏リハビリテーション学院で講義をしています。その模様は以下に紹介しています。

千葉・柏リハビリテーション学院にて理学療法学科で講義

8日午後は、千葉・柏リハビリテーション学院にて理学療法学科の講義がありました。こちらの講義には、輝HIKARIみらい施設で理学療法士として児童の療育に携わっている西山…

【就職説明会レポート】

第1・第2ターン:少人数制でじっくり対話

最初の2回は各回3名の学生が参加し、落ち着いた雰囲気の中で対話が進みました。

【学生の参加動機】

「小児分野の実習機会がなく、話を聞くことで理解を深めたい」
「自閉症やADHDなどの特別支援が必要な子どもに関心があり、福祉領域での支援を学びたい」
「家族に重度障害をもつ兄がいて、支援現場への関心が強い」など、各自の体験に基づく想いが共有されました。

【施設・支援体制の説明】

輝HIKARIはさいたま市と志木を中心に、児童発達支援・放課後等デイサービスを展開。
「輝HIKARIみらいキッズ(児童発達支援)」では0~6歳児を対象に(主に2歳から)、1対1の個別支援を90分単位で実施。
「放課後等デイサービス輝HIKARIみらい」では小学校1年生~高校3年生を対象に、放課後の時間に複数児童の集団支援を行っており、夏休み等には終日預かりの支援もある。

【療育の特徴と工夫】

医師の常駐はないが、保護者とのモニタリング(半年1回)で個別支援計画を作成。
MMTやROM評価といった医療的指標ではなく、「遊び」や「生活場面」に基づいた動作観察・分析が中心。
例:「滑り台を1人で登れる→上肢・下肢の連動が可能」「小豆は触れないが砂は触れる→感覚統合を考慮」など、現場ならではの視点が多数紹介されました。

【職種構成と多職種連携】

現在、さいたま市のエリアに理学療法士1名(西山氏)、言語聴覚士、社会福祉士・精神保健福祉士などが在籍。
保育士の割合が多く、支援は「チーム」で行うスタイル。
保育士・PT・ST・福祉職が互いの視点を持ち寄り、課題のある子どもに多角的にアプローチ。


第3ターン:学生8名が参加した集団説明会

午後の第3クールでは、8名の学生が参加。座談形式で和やかに進行しました。

【学生の関心】

「小児リハは学校での授業や実習機会が少なく、実態を知りたい」
「将来、障害のある子どもと関わる仕事がしたい」
「弟が放課後等デイを利用しており、支援内容を知りたかった」など、多様な背景が語られました。
また子どもの「できないこと」が前提であるからこそ、小さな変化や成長を喜び合える場でありたいという想いが強調されました。


支援現場のリアル:遊びの中のリハビリ

西山氏の説明では、「評価=遊びの中での観察」という考え方が繰り返し登場。数値化できない成長を見極め、支援につなげる柔軟な発想が求められるとされました。

例:砂遊び・滑り台・縄跳びなど日常の中で、運動発達や感覚統合の視点から個々に応じた支援を構築。
「ハサミが使えるように」「ジャンプができるように」など、保護者の願いを共有しながら支援計画を設計。

また、学校や家庭で困り感のある「グレーゾーン」の児童も多く、「通いたくなる施設づくり」が最初のステップであると紹介されました。


福利厚生と職場環境

年間休日は120日。通所施設のため日祝・年末年始・お盆休みも確保。
シフト制を採用しており、有休消化も柔軟に対応。夜勤無しで残業も殆ど無し。推し活やライブ参加も応援体制あり。
住宅補助制度あり。遠方からの一人暮らしにも支援体制を整備してる。


子どもとの関係構築には時間がかかることもあるが、チームで柔軟に対応できる職場文化を大切にしている。


まとめ:小児支援は“医療”だけじゃない、“生活”に寄り添うこと

3回にわたる説明会では、学生からの積極的な質問とともに、「医療モデルではない支援の面白さ」や「一人の子どもを長く見守る支援の奥深さ」が繰り返し語られました。数ヶ月のリハで終わる病院と異なり、輝HIKARIの現場では6歳から18歳まで、10年以上にわたり成長を見守る関係が築かれます。

遊び、生活、感情、家族――多職種が関わるからこそできる支援が、ここにはありました。今後、輝HIKARIの現場で子どもと向き合う未来の専門職が生まれることを願ってやみません。