アメニティーフォーラム29に参加/2日目総括:埼玉県秩父市
埼玉県秩父市の豊かな自然に囲まれた「ナチュラルファームシティ農園ホテル」にて、3月27日から29日まで開催された「アメニティーフォーラム29」。
今回、私は山本博司前参議院議員と共に参加させていただきました。フォーラム2日目。福祉の未来を切り拓く熱量に溢れた3日間のなかでも、特に印象深かった28日のセッションを中心に、金子の視点でご報告いたします。
アジアと共に歩む、これからの福祉
2日目最初のセッションは、アジア諸国との連携がテーマでした。
鈴木大輔さん(NPO法人さんえす)や厚労省の唐木課長、丹羽彩文さんの報告を伺い、もはや「支援」や「交流」という言葉だけでは足りない、「骨太な共生」の時代が来ていると強く実感しました。
特に、タイでのデイケアセンター建設やカンボジアの若々しいエネルギーのお話は、日本の福祉現場が直面している人材不足や好循環の構築において、非常に示唆に富むものでした。終了後、登壇者の皆様や大塚勝利福岡県議と写真を撮らせていただき、アジアとの絆を改めて意識する時間となりました。
厚労省局長級が語り合う「地域共生社会」の真髄
続いては、厚生労働省の黒田老健局長、鹿沼援護局長、辺見統括官という、業界の最前線を担う皆様による豪華な議論です。
「包括的ケア」「にも包括(精神障害にも対応した地域包括ケア)」「重層的支援体制」……。これらがどう絡み合い、制度として進化していくのか。
- 人口減少地域での新たな支援の仕組み
- 身寄りのない高齢者への対応や成年後見制度の見直し
制度の谷間を作らないための「重層的支援」の重要性が、各局長の視点から語られ、非常に重厚な議論となりました。現場を預かる身として、こうした国の方針をしっかりと咀嚼し、地域での実践に繋げていく責任を痛感しました。
テクノロジーは「魔法のじゅうたん」になれるか
午後の「アシスティブ・テクノロジー(AT)」のセッションでは、今村登さんや宮原里美さん、厚労省の野村部長が登壇。
「ドラえもんはいつ自宅にやってくるのか?」というワクワクするテーマでしたが、現実はコストや制度、現場への導入など、まだ噛み合っていない課題も多いのが実情です。
しかし、会場でAIによるリアルタイム要約が共有される様子を目の当たりにし、技術は確実に進化していると確信しました。不可能なことを可能にする「魔法のじゅうたん」として、先端技術をいかに現場の笑顔に変えていくか。当事者視点を忘れない開発と普及を、切に願うばかりです。
障害者自立支援法から20年、そして次の一歩へ
最後は、伊原和人事務次官、DPI日本会議の尾上浩二さん、北野誠一さんらによる、この20年の総括と未来への展望でした。
予算や利用者が大幅に拡大した一方で、現場を支える担い手不足や低賃金の問題は避けて通れません。
伊原次官が掲げた「本人を中心に置いた支援」や、北野さんの仰った「面白いから一緒にやろうという、創造的共生」という言葉。これこそが、私たちが目指すべきインクルーシブな社会の原動力だと感じます。
















