福岡モデル「あけぼの園」を視察(NDL DX化事業):福岡県大野城市
2026年3月、輝HIKARIの金子訓隆代表理事は、日本財団アドバイザーを務める山本博司前参議院議員とともに、福岡県大野城市の「あけぼの園」を視察しました。自閉症と知的障害を持つ息子の父として、そして埼玉で福祉事業を営む一人として、この「福岡モデル」の全国展開に向けた熱い議論の場に立ち会えたことは、大きな財産となりました。
今回の視察には、地域課題を熟知し、現場の声を政策に反映させるべく尽力されている公明党の議員団も同席されました。
共に歩む強力なパートナー:視察メンバーの紹介
今回の意見交換には、福岡県および大野城市から計8名の議員の皆さんが駆けつけてくださいました
・山本博司前参議院議員(日本財団アドバイザー)
- 福岡県議会:大塚勝利議員、川上多恵議員、永島弘道議員、井上寛議員。
- 大野城市議会:大塚みどり議員、河村康之議員、神田徳良議員。
- 久留米市議会:井上正則議員
さらに、現場の最前線で指揮を執る方々からも貴重な解説をいただきました。
- 社会福祉法人 福岡コロニー:田中達也常務理事。
- NPO法人 セルプセンター福岡:宮地博司就労支援部長。
- 福岡県 福祉労働部 障がい福祉課:今村陽子参事 。
[cite_start]これほど多くの方々が一堂に会した理由は明確です。この「福岡モデル」を単なる一地域の成功例に留めず、全国1,740の自治体に広げるための「実行力」を結集するためです [cite: 1]。
障害者が「戦力」となる、圧倒的な現場力
あけぼの園の作業現場で目にしたのは、日本財団の助成により整備された最新鋭のスキャナーが並ぶ、プロフェッショナルな光景でした 。そこで行われている国立国会図書館のデジタル化業務は、品質基準が極めて厳しいものです。
驚くべきことに、昨年度に納品された66万コマ(約120万ページ)のうち、障害のある利用者のミスは「0件」でした。唯一のエラーは職員の指が映り込むという初歩的なミスのみ 。宮地部長は「我々でも真似できない数字だ」と誇らしく語られていました。
「障害があっても、環境さえ整えばこれほど高品質な仕事ができる」という事実は、私の息子のような知的障害を持つ子供たちの将来に、計り知れない希望を与えてくれます。
福岡モデルを支える「共同受注」と「議員の力」
福岡モデルの核は、一つの施設では対応しきれない大規模な仕事を複数の施設で分け合う「共同受注」にあります。あけぼの園を拠点に、近隣の4事業所から30名〜36名の利用者が集まり、切磋琢磨しながら働いています。
しかし、課題も浮き彫りになりました。国の仕事には単年度予算の都合上、どうしても仕事が途切れる「閑散期(2月〜6月)」が生じてしまうのです。
ここで重要になるのが、本日同席された議員の皆様の役割です。私は、自身の運営経験も踏まえ、以下のことを強く訴えました。
- 優先調達の掘り起こし:各自治体が持つ公文書、建設図面、設計図などのデジタル化を、障害者優先調達として発注すること。
- 「納税者」への道:工賃を上げ、障害年金と合わせて生活できる水準(月額8万円以上)を目指し、生活保護ではなく「納税者」として社会を支える側へ回れる仕組みを作ること。
田中常務理事からは「閑散期を埋めるためには、県や市の力が必要。建設部門などの仕事を障害者のために出してほしいと言えるのは地方議員の先生方だ」という切実な願いも出されました 。
結びに:埼玉、そして全国へ
結びに:埼玉、そして全国へ
視察の最後、利用者の皆さんが誇りを持ってカメラに向かって笑う姿を見て、このモデルの全国展開は「待ったなし」だと確信しました。福岡県では、この取り組みによって3年間で10名が一般企業へ就職するという実績も出ています 。
私たちNPO法人輝HIKARIも、山本先生や各地域の議員の皆様と手を取り合い、この福岡の熱量を全国へ、そして私が活動する埼玉へと繋いでいく決意です。「親亡き後」を憂うのではなく、子供たちが自立し、働ける社会を必ず実現させます。








