総社市:障がい者千人雇用の取り組みを見学2

児童発達支援事業所「総社はばたき園」を見学後、総社市内の就労継続B型作業所で作られているクッキーやきなこを販売している、セブンイレブンを見学しました。

セブンイレブンで授産施設の商品を販売しているのは、この総社市が日本初です。(議員会館のセブンイレブンでは販売していますが一般のセブンイレブンは初)

障がい者の雇用を推進しようと地元のセブンイレブンが協力して、店内に「セブンイレブン&障がい者千人雇用コラボ企画」として、品物を販売していました。

授産施設で作られるパンやクッキーなどは市役所や福祉施設で販売をしていますが、なかなか一般の方が購入することも少ない状態です。

そこで、近所の方が気軽に買い物に来るコンビニエンスストアで販売をして、一般の方への普及させることで多くの生産性を上げようと努力しています。

「まだ現段階では一店舗のみの扱いであるが、これを期に市内のコンビニエンスストアに広げていきたい」と福祉課の職員の方々も話していました。

続いて、社会福祉法人金曜会が運営している、多機能型事業所を見学。先ほどセブンイレブンで販売していたクッキーやきなこを作っている場所です。

こちらの施設では、実際に通所している方々と交流させて頂き、きなこの製造も見学をさせて頂きました。

次の見学先は、休耕田を改良し野菜を作っている田畑を見学。休耕田とは、農業生産に利用しておらず、休耕している状態の土地です。

この荒れ地となった土地を改良して、そこに野菜収穫を行える場所として再生して、障がい者の方々が収穫を行い、そこで、作られた野菜が市内の学校の給食で活用されているという取り組みを行っていることも聞きました。

ここに新しい障がい者の雇用を創出して、一般の方々へ提供して消費して頂く流れを作っています。

そして最後の見学先は社会福祉法人が運営している就労継続B型作業所です。

この就労継続B型が他の施設とは全く違うところは、その職種であり、業務はガソリンスタンドを運営しています。

障害者の就労継続B型作業所として、ガソリンスタンドの運営は全国でもこの場所だけです。

給油から車の洗車など、一通りの業務をこなしています。

「実際に勤めている方は重度な知的障がいのある方もたくさんいます。初めは給油など難しい作業でしたが、少しずつ丁寧に作業内容を伝えることでキチンと覚えていき、今では役割分担も行って立派な作業員として働いています。」と言われてて居ました。

障害のある方に対して、危険な仕事はNGと言われてきた就労形態はここで覆されており、実際に働いている知的障害者の方々は月額工賃5万円が支給されている方もいらっしゃいました。

また「作業が丁寧だからこそ、車内清掃などキチンと行い、お客様からもとても満足をされています」と、その拘った特性を得意分野に活かしてました。

10時から16時までの6時間を要し、この総社市での障がい者千人雇用での取り組みを見学させて頂き、数々の施設を拝見させて頂きました。

障がい者千人雇用を進めているその原動力を間近に見て、また新たに障害者への可能性を感じることができました。

文末になりましたが、今回の見学でご協力を頂きました、岡山県総社市の保健福祉部、福祉課、そして各施設の皆様にはこの場をお借りして御礼申し上げます。