難聴児支援イベント「きっともっとずっと聴こうin長崎」の事務局として参加:出島メッセ
2026年3月21日(土)・22日(日)の2日間にわたり、長崎市の「出島メッセ長崎」において、難聴児支援イベント「きっともっとずっと聴こうin長崎」が開催されました。
本イベントは、難聴児の親と難聴の当事者による非営利団体「声援隊」が主催したものです。輝HIKARIの金子訓隆代表理事は、本イベントの事務局として運営に携わり、主に全国の皆様へ情報を届けるためのオンライン配信業務を担当させていただきました。
会場には、山本博司前参議院議員(CIパートナーズ顧問)、公明党から川崎祥司長崎県議、本多泰邦長崎県議、向山宗子長崎市議、久やすし長崎市議、林広文長崎市議、そして兵庫県伊丹市から前田伸一郎市議も駆けつけ、難聴児支援の現状を熱心に視察されました。
■ 1日目:支援の歴史と「聴く力」を育むAVTの可能性
開会式では、主催者である「声援隊」共同代表の池田優里氏(一般社団法人Bridge Heart代表理事)と、家住教志氏(株式会社シーアイ・パートナーズ代表)から、自身の経験に基づいた力強い挨拶がありました。
池田氏は、中学生時代に「声援隊」と出会ったことが人生の転換点となり、現在はドイツでの留学経験を活かして保護者の孤独を和らげる活動をされています。また、家住氏は難聴の娘を育てる中で「声援隊」に救われた経験から、本年5月1日に長崎市で新しい発達支援事業所「メディステップ声援隊長崎ベル」をオープンさせる予定であることを報告されました。
続いて、声援隊顧問の神田幸彦先生(神田E・N・T医院院長)による講演「AVT(オーディトリーバーバルセラピー)について」が行われました。AVTは、五感をフル活用して日常生活の中で「聴く力」を育むアプローチです。「特別な教材は必要なく、家族の自然な会話が最高の学びになる」という先生の言葉は、多くの保護者に勇気を与えるものでした。
午後のパネルディスカッションやワークショップでは、新生児聴覚スクリーニング以降の多職種連携や、難聴学級での学習指導について、教育・医療・福祉の専門家、そして保護者の立場から多角的なセッションが行われました。事務局としても、これらの貴重な知見を漏れなくオンラインで配信できるよう、細心の注意を払って運営いたしました。
交流・懇親会では、神田先生の誕生日をサプライズでお祝いする一幕もあり、全国から集まった参加者同士が立場を超えて絆を深める温かな時間となりました。また、次世代の音声技術「Auracast」の体験会も行われ、補聴器や人工内耳の未来を拓く新しい選択肢への期待が高まりました。
■ 2日目:夢を追う難聴医学生たちの挑戦
2日目のメインセッションでは、3名の難聴医学生が登壇し、「難聴医学生の立場から見た聴覚活用」というテーマで語り合いました。
- 遠山友梨さん(東京医科大学):ロジャーなどの補聴援助システムやデジタル聴診器を駆使し、患者に寄り添える耳鼻科医を目指されています。
- 藤本侑希さん(東海大学):人工内耳を使用。難聴者の立場を理解し、支えとなれる耳鼻科医への志を語られました。
- 久保奨太朗さん(大阪医科大学):循環器内科医を目指し、「聴覚活用は自分の可能性を広げる手段であるが、ゴールではない」という力強いメッセージを発信されました。
難聴という個性を持ちながら、医療の道を志す彼らの姿、そして彼らを支えてきたご両親への感謝の言葉に、会場全体が深い感動に包まれました。彼らの挑戦は、現在難聴児を育てている多くの家庭にとって、大きな希望の光となったはずです。
■ 閉会にあたって
2日間の最後には、サポートブックの監修を務められた星野友美子先生、神田理事長、そして池田・家住両共同代表からの挨拶があり、盛況のうちに幕を閉じました。
山本博司前参議院議員をはじめとする多くの先生方にも最後までご参加いただき、記念撮影を通して交流を深めることができました。皆様の温かなご協力に、事務局一同、心より感謝申し上げます。
私たち「輝HIKARI」は、今回のイベントを通じて得られた「難聴児支援における多職種連携の重要性」と「当事者の持つ無限の可能性」を、今後の活動の糧としてまいります。配信を通じてご参加いただいた皆様、そして現地にお越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。
















