「重度障害のお子さまの自立を祝う会」に参加 – ねがいの杜 藤本理事長の理念に深く共感:さいたま市
11月7日の夜、山本博司前参議院議員とご一緒に、社会福祉法人ねがいの杜が主催する、「重度障害のお子さまの自立を祝う会」に参加させていただきました。
場所は、さいたま市の大宮パレスホテルにて開催。
この素晴らしい会を主催されたのは、私たちNPO法人輝HIKARIと同じさいたま市で障害のある方々の生活を支えておられる、社会福祉法人ねがいの杜(藤本真二理事長)です。地元公明市議の上三信彰さいたま市議の他、各党会派の西区選出の市議会議員も多数出席され、地域一体となった温かい会でした。

22年の歩みと「生涯に寄り添う」という誓い
会のはじめ、藤本理事長からのご挨拶
障害のある子供たちとの交流で彼らの純粋さに触れる一方、ご家族がパニックや徘徊などで大変な苦労をされている実態を知りました。当時、疲弊した家族を支える制度はなく、家族が倒れると子供たちは遠方の施設へ送られ、二度と会えなくなる悲しい別れも経験しました。
この経験から、障害のある方々の生活を24時間支え、家族に万が一のことがあっても生まれ育った街で暮らし続けられる社会を作りたいと決意。大学卒業後、スウェーデンなどの小規模なグループホームのあり方を知り、東京都の団地での先駆的な事例も見学しました。
それから40年、先月ついに法人として6件目、50人分のグループホームを完成させ、目標を達成できました。強度行動障害や医療的ケアが必要な方々も、今、穏やかに暮らされています。これは、皆様が苦労を乗り越え、お子様を大切に育ててこられた結果です。
本日は、皆様の今までのご苦労をねぎらい、お子様の自立を祝う会として催しました。懐かしいスライドも用意しておりますので、楽しんでいただければ幸いです。皆様、お子様の自立おめでとうございます。
また、ねがいの杜様の前身であるNPO法人ねがいのいえが2003年にスタートして以来の歩みが紹介されました。当時、今以上に障害者支援の事業所が少なかった時代に、藤本理事長が「皆様の生涯を支える」と約束し、「50人のグループホームを実現する」と宣言されたこと。そして、その強い思いが実を結び、この10月に6か所目のグループホームを開設し、ついに目標を達成されたと伺い、同じ市内で活動する者として、そのご尽力と揺るぎない信念に心から敬意を表します。
続いて来賓を代表して、山本博司前参議院議員が祝福の挨拶
内容は、山本氏は重度知的障害のある娘(現在38歳)を持つ親としての経験から、かつては障害福祉の制度が整っていなかった時代の苦労を語りました。
参議院議員時代に超党派で29本の法律を作り、障害福祉予算を約6000億円から現在の4兆2000億円(約7倍)に拡大させる取り組みに関わったことを報告しました。まだ強度行動障害や医療的ケアが必要な方々の住まいや支援制度については、地域差があり、まだ十分ではないと指摘。
また、藤本理事長の40年にわたる地域の利用者支援の取り組みと、2003年からのNPO法人設立の功績を称えました。山本氏は現在、医療的ケアに関する法改正を来年の通常国会で実現するべく取り組んでいることを述べ、障害のある方々とその家族を支えるために全ての政党が協力することの重要性を強調しました。

地域で「共に生き、輝く」ための共感
藤本理事長の「障害のある方々の生活を24時間支え、家族に万が一のことがあっても生まれ育った街で暮らし続けられる社会を作りたい」という強い思い。そして、ねがいの杜様が掲げる「出会った人の生涯に寄り添う」という理念は、私たちNPO法人輝HIKARIが目指す「誰もが地域の中で輝き、その人らしく生きる」という理念と、まさに軌を一にするものです。
私たち輝HIKARIも、さいたま市という同じ地域で、障害のある方々が「光」を見出し、自らの力で輝けるよう支援することを使命としています。藤本理事長が22年かけて築き上げてこられた「生涯を支える」という基盤は、地域貢献の鑑であり、私たちが目指すべき姿でもあります。
心揺さぶられた保護者の皆様の声
会では、児童部やグループホームの活動紹介に加え、利用者である3人の保護者の方々から、感謝の言葉が述べられました。重度の障害のあるお子様を抱え、今日まで歩んでこられた切実なお声、そして「ねがいの杜」という存在があったからこそ、今の自立があるという感謝の言葉を拝聴し、深く胸を打たれました。
私たち支援者が何のために存在するのか、その原点を改めて確認させていただいた瞬間でした。
また、豊島区の松本伸子理事長や、松江市の諏訪方宣副委員長からも藤本理事長との長年の交流エピソードが語られ、そのお人柄と功績が偲ばれました。
さいたま市から、共に未来を創る
会では、上尾市の社会福祉法人ほっと未来SOUZOU舎の下里晴朗理事長をはじめ、多くの支援者、関係者の皆様と交流を深めることができました。
強度行動障害や医療的ケアが必要な方々への支援は、決して簡単なことではありません。しかし、ねがいの杜様が130名の職員の方々と一体となって、その困難な課題に真摯に向き合っておられます。
同じさいたま市で活動するNPO法人として、輝HIKARIも、ねがいの杜様をはじめとする地域の皆様と固く連携し、障害のある方もない方も、誰もが安心して生まれ育った街で暮らし続け、自らの「光」を放つことができる社会づくりに、一層邁進していく決意を新たにしました。
このような貴重な学びと出会いの場にご招待いただき、心より感謝申し上げます。










