イベントの活動報告 第二部について
前回の活動報告に続き、イベントの第二部についてお伝えします。
第二部は「フリートーク・オヤジ座談会」でした。
これは、参加した発達障害児・者を子どもに抱える父親たちがありのままの悩みを語り合うこと。
時間は1時間45分。
最終的には10分オーバーしてしまいましたが、それでも語り尽くせないほどの様々な意見が出てきました。
実はこの二部に関してはあまり企画をキチンと考えていませんでした。
というより私の方が考えて引っ張っていくと、私1人のイベントになってしまうと感じたので、二部のスタートの時「どうしましょうか?」と皆さんに問いかけました。
そうしたところ「2つに分かれた方が良い」ということになりました。
実際に机と椅子を丸くしてグループを作り分かれて懇談しました。
いま思うと少し反省と配慮が必要だと感じました。
それは障害特性やお子さんの年齢で分けるべきだったかな?と終わった後の理事たちの反省会でも出てました。
ただこれについても初めてのイベントという事でこのような戸惑いもまた経験と感じましたので、次回はこの点については配慮したいと思います。
ただ2グループに分かれても人数も多く、私も時間ごとにクループを行き来して皆さんの意見を聞くように!と考えていましたが、1つのグループだけで時間となってしまいました。
参加者から出た意見や悩み。
1つ1つをご紹介したいのですが、纏めさせて頂きます。
やはり多かった悩みとしては「妻をどうサポートしたら良いか?」という悩みでした。
皆さん、このような親父の集いに参加されるだけあってかなり意識が高いですね。
また「我が子が9歳になってから、始めて発達障害ということについて意識して考えるようになった」と言われていました。
このお父さんは少し自分を責めていたようですが、私はこのお父さんは素晴らしい方だと感じました。
多分、私だったら子どもが9歳にもなってそこから改めて「障害」という事はなかなか考えられなかった思います。
どんな形であろうと、お子さんが何歳であろうと、障害特性は様々ですから、そこから行動された事が1つのスタートとなったので、スタートしただけでも私は素晴らしい方だと思いました。
他には支援学級や環境への理解や我が子の生活環境での不備について。
それ以外にも双子のお子さんが2人とも知的ハンデを伴う発達障害であるという事を語ってくれたお父さんも居ました。
今回のオヤジ座談会で、私はもの凄く自分に勉強になりました。
それは今まで「障害児を抱えるオヤジ」と言っても身近な人であったり、懇談しても少人数で懇談したりしていました。
しかしこのように30名以上の父親達と一緒に、また面識の無い方も含めてたくさんの方の意見が聞けたことで自分の知識が広がりました。
また人の話を聞くことで我が子の障害についての取り組みもまた改めて考えさせられることも出てきて、主催者という立場より、参加されたみなさんと同様にオヤジという立場でも勉強をさせて頂く事が出来ました。
やはりこのような父親だけの懇談会は様々な地域で開催する必要を感じました。
それはこのイベントを通して痛切に感じたことは、障害児を抱える母親と父親では支援の仕方が全く異なることです。
母親は今の子育てから延長で我が子の障害を考える支援。
しかし父親は将来の自立という未来からさかのぼり、今の支援を考えるということです。
現在が基準か未来が基準かの大きな違いがあります。
また支援という立場で考えると、母親支援と父親支援は面白い位に違いがある事を実感しました。
母親の悩みの多くは「子どもを強く叱ってしまった」など今の我が子や自分の行動の悩みが中心です。
しかし父親は「どうやったら将来、我が子は自立できるようになるのか?その為には今は父として何をするべきなのか?」という悩みが中心です。
故に夫婦間で考え方がぶつかり合うのは当然なのです。だからこそ父親は父親同士で語り合ってお互いにフォローが必要だと実感しました。
イベントにご参加頂いた父親たちにはこの場をお借りして御礼申し上げます。
このイベントを期にまた反省して、新しい企画を考えて提案して、支援活動をしていきたいと思います。
今後とも宜しくお願いいたします。