岡山大学病院 スペシャルニーズ歯科センター長・ 教授 江草正彦先生と懇談

以下、山本博司参議院議員の視察に同席いたしましたので、引用いたします。

【障害者歯科の第一人者  岡山大学病院  スペシャルニーズ歯科センター長・ 教授 江草正彦先生と懇談(岡山市)】

6日夕方岡山市内の岡山大学病院の スペシャルニーズ歯科センター センター長・教授の江草正彦先生を訪問。
地元笹井茂智岡山県議、NPO法人輝HIKARIの金子訓隆代表理事が同席。

江草先生は、旭川荘や、みその児童福祉会などを設立し、最も弱い人達の尊厳確立に向けて取り組まれた医師の故江草安彦氏のご次男。

江草先生から岡山大学病院でのスペシャルニーズ歯科センターの取組みと課題、要望等伺いました。また館内も見学させていただきました。

岡山大学病院における障害者歯科医療は、国際障害者年翌年の1982年、歯学部付属病院開院時から「総合診療室」という名称でスタート。2003年には、中四国地方の歯科医療機関では初の「摂食・嚥下リハビリテーション診療室」。そして2010年「スペシャルニーズ歯科センター(障害者歯科治療部門・摂食嚥下リハビリテーション部門)」に名称が変わり、今では岡山大学病院での医科歯科連携の要の一つになっています。

また歯科麻酔科との連携で、全身麻酔法・静脈内鎮静法下の治療もおこなっていて、総患者数は年間8000人を超え、中四国地方では最大規模の障害(児)者歯科診療室です.

スペシャルニーズ歯科センターの患者数は25年で10倍。麻酔管理下に治療を行った患者数は19年で7倍。特に自閉症に患者の56%が麻酔治療。治療はは半年待ちの状況。現在4名で対応。

金子訓隆代表理事が開発した、発達障害児者への治療の不安や恐怖を軽減する口腔ケア支援ソフト「はっするでんたー」は効果的で大変活用されている事もお聞きしました。

要望として、県の口腔保健センターで麻酔治療が出来る体制を県に。また障害者歯科に対しての地域格差があり、国の支援も要望されました。

大変大事な事を伺いました。