岩永竜一郎先生による合同研修会を行いました

去る平成30年6月27日(水)、私たち輝HIKARIスタッフは、感覚統合の必要性について学ぶ合同研修を実施いたしました。

「感覚統合の必要性~子どもを理解する~」

埼玉障害者交流センターで行った本合同研修は、講師に長崎大学大学院医歯薬学総合研究科教授であり作業療法士の岩永竜一郎先生をお迎えし、主に「発達障害児への支援ポイント」について理解を深めるための内容となりました。

岩永先生は大変なご多忙のなか、当団体の研修会の為だけに埼玉にお越し下さり、スタッフにご指導を頂きました。

当団体からは4施設職員を中心に20名が参加。

具体的な研修カリキュラムとしては、まず発達障害(ADHD・自閉スペクトラム)の基礎から、主な特性の症状、そのアプローチや対応方法などを説明。

その後発達性協調運動の課題や、感覚統合、個別療育や集団指導方法、絵カードによるコミュニケーション、作業療法からの療育、その他実際に療育現場で対応した動画を交えて実践に役立つ対応方法なども教えて頂きました。

昼食と休憩を挟み約5時間にわたり行われた本合同研修は、スライドを用いた解説のほか、岩永先生が実際に子どもとふれあってきた現場の映像資料、またスタッフによる事例相談を題材としながら進みました。

子どもが持つ特徴や問題を知ることで、いかに一人一人の感覚を的確に理解していくか、また自尊心を低下させないような取り組みを行っていくかを考える、貴重な機会となりました。

以下は受講した輝HIKARI志木スタッフによる、本合同研修についてのご報告や感想のまとめとなります。

 感覚に不具合があって、それが原因で生きづらさを感じている子どもたちはとても多いです。感覚の過敏さなどを、どのように対応するかの前に「どう理解するか」。「○○ができない」ことが障害なのではなく、そのことにより「様々な学習ができない」と捉える事が大事だと考えます。
「感覚統合理論」に関する周囲の理解が少ないことも、更に二次的な生きづらさへとつながることが多くなっております。

 実践では遊びの延長から、子どもの興味を少しずつ引き出し、信頼関係を築いていくことからはじめていくのが良いと再認識しました。親への伝え方では、子どもの不器用さの影響を丁寧に伝え、理解と協力が必要なのだということがわかりました。
 講義の中で出てきたADHD児の特性やアプローチの仕方についても印象に残っています。行動に対してブレーキが効きにくいことを理解した上で、改めてよく観察し、良い行動に対してすぐ褒めることや事前の指示などを意識して支援を行っていきたいと思いました。

 対処療法をしながら感覚に関する課題を適宜調整していく日々の運営の中で、「基本的な理解」を今一度整理出来た良い機会となりました。

よりよい輝HIKARIを作っていくため、輝HIKARIスタッフはこれからも学びを続けて参ります。

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