第34回在京「総社の会」に出席、片岡聡一総社市長ら職員の皆様と交流:東京

14日夜から都内にて、第34回在京「総社の会」に出席いたしました。
これは毎年11月頃を目処に開催している、岡山県総社市の出身、または総社にゆかりのある方々が集まり懇親を行う会です。
金子訓隆代表理事は、岡山県総社市が推し進めている「障がい者1500人雇用委員会」の委員でもあり毎年、この会には参加させて頂いております。

本会の会長は、橋本久美子氏(故橋本龍太郎氏の妻)
また来賓には、橋本大二郎(元高知県知事)ご夫妻、加藤勝信(元財務大臣)、内野優海老名市長他、多数の皆様を含め総勢103名が参加されました。

まずは開会の挨拶として、片岡聡一総社市長。
市長は103人の参加者が自然に集まったことに感謝の意を表し、これを市民の愛情の表れだと評価しました。参加者のほとんどは自発的に参加しております。
市長はふるさと納税の停止処分に関するニュースについて触れ、この困難な状況にもかかわらず元気であることを強調しました。内閣府訪問時のエピソードを共有し、自身の着ていたジャケット(ピンクのジャケット)が目立ったことを冗談交じりに話しました。
市長は現在の総社市の状況を「ピンチ」と表現しながらも、市民の力で乗り越えられると前向きな姿勢を示しました。将来に向けて心配は不要であり、共に前進していきたいという希望を述べました。最後に、自身の挨拶が長くなりがちだという自己評価をしつつ、この会が楽しい宴になることを願って挨拶を締めくくりました。

その後、各来賓の挨拶として橋本大二郎氏の他数名が挨拶と祝福のお言葉を述べた後、乾杯。
同じテーブルに集う方々や内閣府・国土交通省などの省庁の方々とも懇談。

そのあと、改めて片岡聡一総社市長が登壇され、この1年間での総社の活動について、スライドと動画を交えて説明されました。


内容を要約します。

以下は、第34回在京総社の集いにおける片岡聡一・岡山県総社市長のスピーチ内容(この1年間の総社市内の活動報告)を約3000文字に要約したものです。


岡山県総社市長 片岡聡一氏 スピーチ要約(第34回在京総社の集い)

岡山県総社市の片岡聡一市長が、第34回在京総社の集いにて、この1年間の総社市の活動と成果についてスピーチを行いました。

優しいまち総社へ ~市長、450日連続ランニング~

「優しいまち総社を作るためにはどうしたらいいか。私自身が先頭に立って街の中を走らなければいけません」。市長はそう決意し、去年の8月20日から毎日4~5キロのランニングを継続し、スピーチ当日で450日連続(1年3ヶ月超)を達成したことを報告しました。嫌な日、つらい日、面倒な日も乗り越えてきたと語ります。

毎朝走ることで、市民と会う機会が格段に増えました。信号待ちでも市民が手を振ってくれるようになり、「市民に優しいまちができているかな」と感じる一方で、当初は無視されることもあったと言います。

宗道駅に向かうサラリーマン夫婦に挨拶をしても無視された際、市長は200メートル走り去ってから地面に向かって「くそ!」と叫ぶことを日課にしました。1週間連続で無視されると、距離を50メートルに縮めて「くそ!」と叫び続けました。すると、やがて夫婦は会釈をするようになり、最近では向こうから「おはようございます」と声をかけてくれるようになったそうです。市長は「これが市民との距離感が縮まっていく過程であります」と述べました。

また、横断歩道で会う常盤小学校の児童からは「(インスタを見ているよ)418日目!」などと声をかけられます。市長が「みんなは努力して1年間ずっと続けてきたものがあるのかい」と尋ねると、ある男の子は「(個人情報じゃろう)」と返しながらも、次第に打ち解けていく様子を紹介し、こうした交流を乗り越えて「日本一市民に優しいまちをつくる」と決意を語りました。

総社の「今」~新市庁舎と市の発展~

続いて、市の具体的な成果が報告されました。総社高校ハンドボール部が全国ベスト4以上の常連となっていることに触れた後、新しい市役所の建設プロジェクトについて、1年間の工事現場の動画を交えて紹介しました。

旧市役所の南スペースに建設された新庁舎は、特に耐震性に最善の力が注がれました。マグニチュード8にも耐えうる自慢の免震装置を備えています。

総額は解体費も含めて105億円。そのうち市の負担(自腹)は約54%に抑えられました。資材高騰が始まる前の「良いタイミングで建て替えた」と市長は振り返ります。

設計にあたり、市長は「とにもかくにも備中国分寺にしてくれ」と要望しました。その結果、総社市清音や池田地域の木材をふんだんに使い、備中国分寺の五重塔をイメージしたデザインが採用されました。屋上からの眺めは「見方によっては新宿のように見えます」とのことです。

新市庁舎の最大の特徴は、1階のワンストップサービスです。「1階の窓口で、全部こと足りることにしました」と市長は胸を張ります。

例えば、縁起でもないがと前置きしつつ、旦那さんが亡くなった場合、ご遺族は通常、年金の解除、戸籍、相続、土地境界、健康保険など17ヶ所も回らなければなりません。総社市役所では、ご遺族は座って待っているだけで、市の職員がすべての手続きを解決し、お届けする形を「オール全て終わっちゃった」状態で実現したと強調しました。

自慢話シリーズ ~人口・財政・幸福度~

次に「自慢話シリーズ」として、市の目覚ましい発展ぶりが数字と共に示されました。

1. 人口の増加

決算時の人口は6万9695人。一時は7万人突破まであと7~8人に迫る6万9993人を記録しました。(その後、一時減少したものの現在は再び増加傾向)。市長は「毎日、道行く人に引っ越してくれませんかと言いたいくらい頑張っている」と述べ、今後も議会と共に新しい総社を作っていくと語りました。

特筆すべきは、総社市が「15年間連続」で、引っ越す人よりも引っ越してくる人の方が多い「転入超過」を続けている点です。「田舎ではほとんど全部転出(超過)。広島市なんかでも転出超過です」と述べ、この記録の維持には相当なパワーが必要だとしました。

2. 財政の健全化

市税収入も増加しています。山崎製パン、紀文食品、カルピス(アサヒ飲料)、三菱自動車の部品工場など、多くの企業が総社市を支えています。

また、岡山県内で地価が上がっているのは、1位の岡山駅前に次ぎ、「総社市だけ(倉敷市と同率2位)」であり、これが固定資産税の増加にも繋がっていると分析しました。

さらに、市長にとって「命綱」だという市の貯金(財政調整基金)は、総社中学校・小学校の建て替え、給食センター、認定こども園2ヶ所の新設、サンロード吉備路の借金完済、新しい橋の建設、病院への20億の補助金、そして100億の市役所新設といった大型事業を行いながら、尚且つ「77億6000万円」にまで増やし続けていると報告。「これ、すごいと思いませんか?」と会場に問いかけました。そして、「我々は貯金団体ではない。これをどう使っていくか、これからの腕の見せ所」と力を込めました。

3. 市民の幸福度

外部の会社が行った調査結果も紹介されました。

  • 「住み続けたい街ランキング」:中国地方で1位(当然、岡山県内でも1位)
  • 「あなたは幸せですか」という問いに「幸せです」と答えた比率:岡山県内で1位これらは「総社市役所が作ったものではありません」と、客観的な評価であることを強調しました。
日本史を変える挑戦 ~造り山古墳の発掘~

スピーチの最後に、市長は「総社市民の大いなるアイデンティティに繋がる」として、市の歴史的な取り組みについて熱く語りました。

それは、5世紀中盤のものとされる、日本で最大級の「造り山古墳」の発掘調査です。この古墳は、天皇陵などを除く民間の古墳としては第3位、全国でも10位の大きさを誇りながら、これまで「未盗掘」でした。

去年予算付けを行い、宮内庁のOKを取り付け、高松塚古墳の壁画を発見した学者など、日本を代表する考古学者5人をメンバーに迎え、今年9月1日からついに「その秘密のベールを脱ぐ」調査に着手したと発表しました。

この発掘は、考古学者にとって「誉れ」であり、メンバーの学者によれば、ここに眠る人物は「間違いなく5世紀中盤(西暦450~460年代)の日本の序列第2位以上、いわゆる天皇の代理者になり得るクラスの人物であったことはほぼ確実」だと言われているそうです。

市長は、「これからあと6年かけて発掘調査をしていきますが、出るものによっては日本史を変えていく。日本史が変わる可能性を持つ発掘になってくると思います」と述べ、この調査が今、日本全国の歴史ファンから注目されていると締めくくりました。

結び

最後に、市長は自身がランニング後に毎日投稿しているSNSの動画を紹介。最近、桃を皮ごと食べる動画が「皮をむいて食え」と炎上したエピソードを披露し、「今のSNSは日本を駄目にしていく。実は桃は皮ごと食べた方が美味しい」と持論を展開しました。また、海老名市の内野市長から頂いたというスイカの写真を見せ、感謝を述べた後、「今年の総社市の発表会を終わりたいと思います。どうもありがとうございます」とスピーチを締めくくりました。



最後には、参加者による景品の抽選会が開催。
総社に工場がある市長賞、議長賞、三菱自動車・紀文など各社からの賞品が景品として出品されてみんなで盛り上がりました。
約2時間30分の懇親会でしたがとても楽しく盛り上がり、総社のよきまち、総社愛など改めて実関する事が出来ました。

総社市は「日本で一番市民にやさしいまち」というテーマで中国地方では唯一人口増加が起きている市でもあります。
これからも総社市の発展を、共に進めて参りたいと思っています。