障がい者就労の未来を拓く「国立国会図書館 蔵書デジタル化プロジェクト」を視察:埼玉県東松山市

2月2日、当法人の金子訓隆代表理事が、山本博司氏(前参議院議員・日本財団アドバイザー)と共に、埼玉県東松山市にある社会福祉法人東京コロニー「コロニー東松山」を訪問いたしました。

今回の視察は、日本財団のアドバイザーに就任された山本氏の初活動として行われ、障がい者の「高い専門性」と「賃金向上」を両立させる画期的なデジタル化事業について、貴重な意見交換を行いました。

伝統ある施設が挑む「デジタル化」への転換

1974年に開所した「コロニー東松山」は、長年、軽作業や印刷製本を中心に障がい者の就労支援を行ってこられました。しかし、コロナ禍による受注激減という試練を乗り越え、2021年から「国立国会図書館」の蔵書デジタル化という、障がい者施設としては日本初のプロジェクトに挑戦されています。

驚きの「専門性」と「やりがい」

「福祉施設で高度なスキャン業務ができるのか?」という当初の懸念を、現場の皆さんは圧倒的な品質管理で払拭されました。

  • 専門資格の保有: 複数の「文書情報管理士」が在籍し、工程を厳格に管理。
  • 最新鋭の設備: 15台の最新スキャナー、24時間空調管理された専用書庫、万全のセキュリティ体制。
  • 知的障がいのある方の活躍: デジタル業務に携わる方の約7割が知的障がいのある方ですが、その緻密で正確な仕事ぶりは高く評価されています。

働く喜びが「賃金」というカタチに

このプロジェクトの素晴らしい点は、単なる作業に留まらず、「月額工賃9万円」を超える利用者の方も出ているという実績です。

一般企業と同等の専門性が求められる仕事に携わることで、利用者の方々からは「やりがいがある」、保護者の方々からは「自立への希望が見えた」という喜びの声が上がっています。まさに、私たちが目指す「障がいのある人の社会参画と平等」の理想的なモデルがここにありました。

今後の展望

現在、この事業は全国13か所に広がっており、今後は各都道府県の国立公文書館や自治体の公文書デジタル化への拡大も期待されています。

私たち輝HIKARIも、今回の視察で得た刺激を糧に、子どもたちの未来の選択肢がより豊かで、希望に満ちたものになるよう、各機関と連携しながら活動を続けてまいります。

熱心にご説明いただいた東京コロニーの高橋所長、錦織様、そして貴重な機会を共にしてくださった山本博司先生、本当にありがとうございました!