こころの健康センターへ訪問しました

6月9日は、さいたま市中央区にある、こころの健康センターに訪問いたしました。

この訪問には、山本博司参議院議員(現財務大臣政務官)、井上伸一さいたま市議会議員(現さいたま市保健福祉委員長)、NPO法人埼玉けやきの会家族会の田口ゆりえ代表理事と共にお伺いしました。

こころの健康センターは、その名称どおり、心に病いを抱えている方への相談やアドバイスなどを行っている支援機関です。

そのセンターに併設され「さいたま市ひきこもり相談センター」が設置されています。

現在、内閣府の調査でおよそ70万人がいわゆる「ひきこもり」状態であると推計されており、これをさいたま市の推定値にすると、およそ7000人の方が対象となると言われております。

また小中学生など、義務教育期間である児童生徒は、およそ1000人いると言われ、合計で約8000人近い方が「ひきこもり」状態であるとお聞きしました。

その方々(当事者)やその家族に対しての相談として、このセンターが設置され運営されております。

おやじりんくとして、発達障害児・者への支援を主として行っている当団体が、何故この「ひきこもり相談・支援」に着目したか?ですが、当事者が、このような生活状態になってしまった背景には、知的障害を伴わない自閉的傾向を含めた発達障害が起因していることもあります。

実際に、全国引きこもりKHJ親の会では、全国的にサポートを行っている背景で、発達障害の特性がある事も視野に入れて支援活動を行っております。

当団体の相談にも実際に、発達障害のもつ特性(対人ストレスや社会性)から、二次的障害を発して、社会との接点や関係を閉ざしてしまった、児童を抱えている親からの相談も多くありました。

ただ私たちおやじりんくのメンバーの多くは、子どもたちが知的障害を伴っていることもあり、療育手帳が発行されている中での支援についてアドバイスを行うことができるとしても、知的障害を伴わない高機能圏の発達障害児についてはサポートの仕方が分かっていない部分もありました。

そこで今回、改めて「ひきこもり」について家族へアドバイスや支援を行っている、全国引きこもりKHJ親の会において、関東ブロックで地域の担当をされている、NPO法人埼玉けやきの会家族会とも連携を深められる活動として、田口ゆりえ代表理事と共に、こころの健康センターへ訪問しました。

話は先月にさかのぼりますが、先月の5月8日に、井上伸一市議会議員と共に、山本ひろし参議院議員事務所を訪問しました。
https://www.facebook.com/npo.oyajilink/posts/817606321604736

上記リンクの中でも記載しているとおり、山本博司参議院議員は、全国引きこもりKHJ親の会と連携し、生きづらさを抱える引きこもりの人たち、またはその家族の悲痛な叫びを国会議員の中で一番早く拾い上げ、当時厚生労働委員会の時に、担当大臣に対して「ひきこもり」について質問した実績があります。

これについては、ダイヤモンド・オンラインで、ジャーナリスト池上正樹氏が執筆されたコラム

●「野田首相もついに国会で「引きこもり」に言及問題進展に奔走したある国会議員の苦闘|「引きこもり」するオトナたち●

を参考に御覧下さい。

野田首相もついに国会で「引きこもり」に言及
問題進展に奔走したある国会議員の苦闘
http://diamond.jp/articles/-/16698

この山本博司参議院議員が国会で「ひきこもり」について言及したことがキッカケで、全国の県・政令市に、こころの健康センターが設置されていきました。

今回は、その国会議員の中で一番早く拾い上げた張本人である、山本博司参議院議員、そして地元さいたま市で、保健福祉委員長という立場で、福祉の支援として現場に携わっている、井上伸一市議会議員と共に訪問しました。

およそ1時間の訪問で、こころの健康センター所長や、きひこもり相談センターの担当者の方から、実際に行われている相談内容やその事例を含めてヒアリングを行い、予算、支援範囲についての不備、そして現場として支援されている方々の困っている事について確認しました。

相談の半数以上が、その当事者の親であり、親の精神的なケアや支援についても聞かせて頂きました。

国と地方が1/2ずつ予算を負担して行っている事業であり、まだ地域によっては大きな差違が生まれております。さいたま市として、この支援について他の地域への模範となるような、支援ができるように、さいたま市にも要望をしました。