オヤジたちの『イイトコサガシ』 第一部について
先日(9日)は、おやじりんくのイベントをさいたま市内で開催しました。
イベント内容は「障害児をささえるオヤジたちの『イイトコサガシ』」でした。
“おやじりんく”として、ミニ懇談会はさいたま市内で開催していましたが、イベントとしては初の地元開催でした。
今回はそのイベントに強力な助っ人が応援に駆けつけてコラボしました。
その助っ人とは、日本各地で300回以上に渉り、成人発達障害当事者のワークショップを行い、テレビ・新聞でも取り上げられて全国で活躍されている、東京都成人発達障害当事者会「Communication Community・イイトコサガシ」の冠地情さんが率いるグループとのコラボレーションイベントでした。
まずは第一部の内容についてお知らせします。
普段、おやじりんくのイベントは、発達障害児を抱える父親が対象のイベントですが、今回は父親・母親・発達障害の成人当事者など様々な人たちが集まって「発達障害を考える」というテーマで一部はシンポジウムを行いました。
このシンポジウムは、イイトコサガシの冠地さん、イイトコサガシのファシリテーターとして応援している原佐知子さん、当団体代表理事の金子の3名で発達障害について語り会いました。
冠地さんは成人当事者の立場として、そして原さんは障害児の母親として、そして金子は障害児の父親として、様々な立場からのフリートークでした。
冠地さんの幼少期の頃の話、そして金子の今の息子の話、そして原さんのお子さんの話。
それを面白おかしく、和やかに話す中で、社会での発達障害としての在り方や当事者の過ごし方、そして社会での理解や協力について1時間ほど語りました。
また代表の金子から紹介させて頂いた資料として、埼玉県の成人発達障害者に対する理解への啓発と取り組みについて説明しました。
埼玉県福祉政策課では、今月(3月)から「青年期・成人期の発達障害を理解し支援を広げるサポートブック」という啓発冊子を配布しています。
今回は埼玉県福祉政策課の協力により、このパンフレットを参加者全員に配布いたしました。
「青年期・成人期の発達障害を理解し支援を広げるサポートブック」については下記のホームページで御覧頂けます。
青年期・成人期の発達障害を理解し支援を広げるサポートブック
http://www.pref.saitama.lg.jp/site/hattatu/support-book.html
現在、社会的に成人発達障害者の支援は問題となっています。
もともと成人の方達は、幼少期の発達障害が起因する社会とのストレスによって、鬱や統合失調症、または自傷行為や他傷行為などを行ってしまっている二次障害を併発している方も多くいます。
その中で「分かり合う」「理解する」「違いを認める」などの周りの環境からの理解も重要となっています。
代表理事の金子は「私たち子どもの発達障害は社会的にもだいぶ理解が進んできている。しかし成長して成人した時に、いまと同じようななかなか理解が難しい社会では、今と同じように発達障害者にとって生きづらい社会のままになってしまう。父親として、社会への理解啓発を行うことでね将来的に成人発達障害者の方々が自立・就労がしやすい社会へと変化できるように活動を進めていきたい」と伝えました。
そして1時間の懇談のあと、第二部で行うワークショップのデモを行い、第一部が終了。
第二部については改めて報告いたします。