オヤジたちの『イイトコサガシ』 第二部について

3月9日に開催した「障害児をささえるオヤジたちの『イイトコサガシ』」の第二部の報告です。

一部のシンポジウムとワークショップのデモンストレーションの後、第二部は『イイトコサガシ』さんが全国で行われているワークショップを参加者のみんなで体験しました。

まずはひとつの部屋に集まり、みんなで自己紹介を行いました。

この自己紹介も30秒で纏めて、話す内容も決めて1人1人が他の方に自分を印象づける言葉を一言でまとめて紹介するものでした。

また簡単なゲームとして「赤」という言葉から連想されるものを、みんなが一番考えそうな答えを想像して、みんなが同時に答えてるというものでした。

これは揃うところもあればバラバラなものも…。

このように参加者みんなで楽しく可笑しく進行していました。

その後は3つの部屋に分かれて5〜6名が1つのグループになって、『イイトコサガシ』さんオリジナルのワークショプを開催。

このワークショップについてはなかなか文章で説明するのは難しいものです。

ただ、このワークショップで大切な事は
「人の話を聞く」
「自分の話を一方的にならないように心がける」
「時間を意識して話を纏める」
「言葉のキャッチボールを行う」
「コミュニケーションを磨く」
という要素が盛り込まれており、コミュニケーションが不得手な人にとってはとても効果的なものだと感じました。

また人の話からの「気づき」。

そしてその人のイイトコを探すことが大切であると学びました。

普段、私たちは自己否定を強くして生きてしまっています。

それは自分の理想の高さと、そして人から求められるものが、例え自分にとって不得手であったとしても、行わなければならない環境で日常を過ごしています。

これを繰り返してしまうと自己否定感が強くなってしまいます。

しかし大切な事は自己肯定感です。

また他者に対しては「その人なりのイイトコをみつける」という事がとても重要です。

そうすることで、自己肯定を強くして自分の存在を自分自身が認める。

また他者に対しての個性を発見し、その個性を認めることが今はとても重要ではないか?と感じています。

私たちのような発達障害児を子どもに抱える親は、どうしても我が子の悪い部分ばかり目がいってしまいます。

「どうしたら他人に迷惑をかけないようになるか」とか「どうしてこの子はこういうところが苦手なんだろう」と、できない事ばかり気にしてしまいます。これでは自己肯定感は養えません。

以前、ある講演で私は「どんな子どもも、その子なりに絶対に良いところはある。

その良い部分を見つけて褒めて、伸ばして、開花させることが「子育て」ではないか?」とお話しをさせて頂きました。

まさに、その事を具現化しているのがこの『イイトコサガシ』さんオリジナルのワークショプだと感じました。

今回は発達障害児・者の関係する人たちが集まって開催されましたが、この『イイトコサガシ』さんオリジナルのワークショプは障害の有無関係なく、様々な人に体験して頂きたいと感じました。

また"おやじりんく"として、このイイトコサガシさんとのコラボは今後も機会をみつけて行っていきたいと思います。