障がい児の“性”セミナー

思春期の障がい児の性がテーマ

こんばんは、広告宣伝部の島です。
本日2019年9月29日岩手県奥州市にてセミナーが行われました。
今回は私もセミナーに同行いたしました。

人生は笑・学・活セミナー

テーマは「思春期における障がい児の性」について。
主催は、社会福祉法人岩手ひだまり会さんで
講師は鹿野佐代子先生です。
※先生についてのプロフィールはこちら

10時からはじまったセミナーでしたが、難しい論理を並べるようなお話ではなく、鹿野先生持ち前の関西弁で、軽快なトークが展開され、聞く人を魅了しました。

時間は50分くらいでしたが、あっという間に終わってしまいました。
経験豊富で快活なお話内容は、会場に来ていた皆さんが引き込まれて、もっともっと事例やエピソードが聞きたいと誰しもが思いました。

それもそのはず、33年間大阪府の障害者福祉事業団に所属され、親身になって活動し、性に関するアンケート調査に基づいて、冊子を自腹で100万円もかけて作ったりと、熱量のすごい先生でした。

先生の話は、こういったアンケートからなる現場の声をもとに、より具体的で、それこそ生々しい(という言葉を使うことが適切かわりませんが)障害児の性の事例等を包み隠さずにお話してくださいました。

性の話はもっぱらタブー視されていたり、
「そこはまあ、個別の…」という濁されがちな昨今ですが
先生はそこに切り込んで、活動されておりました。

例えば、知的障害者の生活における問題として、
・男性利用者が女性利用者にさわる、抱きつく
・トイレ内での長時間の性器いじり

また、性の問題に限らず以下のようなお話も。
・自分の思いで先走り、相手に対して不快感を与えてしまう。
・自分の感情をコントロールできない

そして障害児に対して、積極的に性教育が行われない5つの理由をあげられました。

表面的には何も起こっていなくても
親・支援者の知らないところでいろいろ起こっている…

ということです。
これは…障害者に関わらず、健常者とて、まったく同じような悩み、同じような問題、課題はあるのではないかと思いました。

障害者、障害児だからこそ浮き彫りになりやすいだけで実は健常者こそ、うまく隠れられるからこそ表面に出ないだけで…私自身の人生を振り返ってもそうです。

対峙する障害児の課題…ではなく、ある意味これは自分自身がどうだったのか。いや、現在進行系としてどうなのか?

まともに性に対する問題に対して、
学ばず、課題から目をそむけ、
性やら、男女やらの問題は永遠のテーマだよね。
解決しない…というか、
それ以前に、エチケットであり、マナーであり
人としてどうなのか、そういうことに向き合って来てない気がしました。

オーディエンスとして今回のセミナーにいらした方々は
社会福祉法人等ではたらく職員の方や、そして障害児の保護者の方が多かったろうと思いますが

みなさん、だれひとり、事例として客観的に聞くというよりも
自分自身が今までどんなカタチで性という課題に向き合っていたのかを振り返っておられる感じがしました。
本当に良い気づきを与えていただきました。

生きる根本の部分のお話でもありました。

それ以外にも具体的にセクソロジー(性教育)勉強会を実施されたお話など、より具体的なお話でした。

これで本当に聞きたいと思った方は、今後も2回、3回とセミナーはシリーズで続いていくようですので、一緒に参加しましょう(笑)
こちらでも発信していきます。

また鹿野佐代子先生のブログはこちらです。

先生は温泉ソムリエの資格も持たれているので
ついついそちらの記事も目が言ってしまいます…(笑)

また今回、当団体代表理事金子がコーディネーターとして
鹿野佐代子先生を紹介いたしました。

コーディネーターと言って…わざわざ埼玉から岩手まで行くほどのものなのか…と正直思っていました(笑)。

確かに今回主催の社会福祉法人岩手ひだまり会さんに鹿野佐代子先生を紹介したのはうちの代表ですが…、なんて思っていたら、やはりうちの代表は人を紹介するのがものすごくうまく、人の長所を見つけてその価値をプレゼンするのがものすごい長けているなと思いました。

手前味噌で恐縮ですが、それでコーディネーターとして、鹿野佐代子先生をご紹介が終わる頃には、鹿野先生の話が聞きたくて仕方ない状態にオーディエンスの皆さん(私ふくめて)なっておりました(笑)

最後に今回主催して下さった社会福祉法人岩手ひだまり会さんと、共催の岩手ひだまり会保護者会のみなさまの手厚いおもてなしと、情熱とユーモアに本当に感動致しました。岩手大好きです。

当団体代表ともども、良いおつきあいを今後ともさせていただきたいと思います!

★社会福祉法人岩手ひだまり会 ホームページ

[blogcard url="http://ousyu-hidamari.or.jp/"]

また今回のセミナーを岩手ひだまり会 高橋理事長より以下の温かいご紹介文がありました。

さて、このたび9月29日に障がい児の思春期における性についてをメインテーマに『人生、笑・学・活セミナー』として第2回公開講座を開催することとなりました。
この講座の経過は、平成18年から当時の児童デイサービスとして当時5・6歳のお子さんが14年の月日を経て立派な青年になっていく過程で保護者会の皆さんやご家族、さらに現場の指導員より『異性との接し方、話し方等』さまざまな悩みが出てきていることの要望を受け開催するものです。
いちがいに『性について』をテーマに取り上げると、難しく堅苦しくなりがちで、さて、どうしたもんだろうと企画について悩んでいたところ埼玉県志木市で当会と長い交流のあるNPO法人おやじりんくの代表理事である金子訓隆さんより『性のついてのお話で全国でご講演をしている鹿野さんが適任ではないでしょうか。鹿野さん自身も障がい者施設支援員時代結婚支援を行っていますし、なによりもお話が面白いので、暗くならず、又堅苦しくもなくわかりやすい講演で全国各地で引っ張りだこの方ですよ』とアドバイスをいただき、それではと金子さんをコーディネーター(本来であれば司会、ファシリテテーター、助言者等の名称でお呼びするところですが今回は企画構成・進行と併せてお願いすることとなりコーディネーターと呼称させていただきました)として参画を要請したところ快く引き受けていただきました。
障がいのある子と一色単に、その子の将来を決めつけるのではなく、その子の意思があれば我々も親御さんもお互いの意思疎通の上結婚し家族を持つことは喜ばしいことであり、そのために我々職員がいるのだと、親御さんも安心して暮らせる地域づくりをするのだよと職員に常日頃話しています。この公開講座は、我々社会福祉法人岩手ひだまり会の学びの場であり、家族様への情報提供の場であり、なによりも、『子どもからお年寄りまで、障がいの有る無しに関わらず、誰もが安心して暮らせる居場所(地域)づくり』こそが本会設立当初からの目指すべき目標であることを実行するための開催ですので是非とも皆さん足をお運びください。
尚、共催に向けて多大なるご尽力をいただいたひだまり保護者会及川会長と大谷事務局長、役員様へこの場を借りて心より感謝申し上げます。ありがとうございます。

★鹿野佐代子先生執筆の書籍
※当日は用意した書籍全部完売となりました。わたしも一冊購入したのですが、やはり保護者の方が買うべきとおもい、お譲りしました…(笑)

☆今日からできる!障がいのある子のお金トレーニング

☆誤学習・未学習を防ぐ!発達の気になる子の「できた!」が増えるトレーニング

(広告宣伝部:島良一)

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