令和8年6月度 輝HIKARIスタッフ研修会を開催:さいたま市
本日は、令和8年6月度 輝HIKARIスタッフ研修会を開催しました。
内容は、4つのテーブルに各施設から集まった合計24人のスタッフを配分し、3ターンに分けて人を全てシャッフルして、3つのテーマについて話し合いをしてもらいました。

外部ボランティアスタッフとして藤牧誠さんにも入って頂き、客観的な意見を出して頂きながら内容を深掘りしていきました。
普段、同じ施設では共に働いている職員たちとは、テーブルがバラバラになり、他の施設で働いている職員たちと意見交換を行いながら、1つのテーマをよりよく回答へ導くようみんなで話し合いました。
1ターン25分で合計3ターンを行い、それぞれのチームが2分ごとにその内容を発表しました。
詳しい研修内容は、後日、改めてお伝えいたします。
今回の研修会の最後、金子代表理事は、このスタッフ研修会の総括として、集まった職員みんなに伝えました。
伝えた内容を以下に要約してあります。
輝HIKARIスタッフ研修会の最後に行われた、代表理事の金子訓隆氏による総括の要約は以下の通りです。

■研修会の運営と生成AIの活用
今回の研修会では、グループワークの座席配置や時間配分に生成AIを活用し、職員の施設が重複しないような最適な組み合わせをプログラムで自動算出しました。
ワーク中はあえてパソコンやプロジェクターを使用しない「アンプラグド」な環境で進められ、職員同士が自分の頭で考えて議論する場が作られました。
本日収録した音声データや職員が記入したワークシートは、生成AIを用いてデータ化し後日議事録や報告書としてまとめて、社内グループウェアに共有して残していきます。
このように話し合いのプロセスをデータとして蓄積していく取り組みは、他の法人にはない輝HIKARI独自の重要な財産となります。
■福祉における技術と人間の役割
ITやAIの技術は強力なツールであり、業務の効率化や方向性の導き出しには有効ですが、福祉の本質はどこまでいっても対人支援です。
金子代表は技術を過信しているわけではなく、50年後であっても最終的な判断を行うのは人間である職員自身であることを強調しました。
また、感情的になりやすい現場において、職員自身の支援スキルと思考力を高めることは、虐待の防止や支援の質の向上に直結します。
■支援者としてのあり方
障害福祉に関わる姿勢には、理解者、協力者、支援者の3つの段階があります。
障害への理解を示す「理解者」にとどまらず、対価を得て業務を行う「協力者」の段階では、福祉を単なるビジネスとして悪用する不正請求などの問題も発生しています。
輝HIKARIの職員に求められるのは、深い理解の上に協力を積み重ねた真の「支援者」となることです。
■3つのグループワークテーマの心理学的背景
本日実施した3つのワークテーマには、それぞれ心理学的な意図が組み込まれていました。
1つ目のポジティブな変化の共有は「バイサリング」の法則に基づいています。嬉しかったことを他者と共有することで喜びは2倍になり、逆に悩みを打ち明けて対話をすることでネガティブな感情は半分に軽減されます。
2つ目の垣根を越えた助け合いは「向社会的組織行動」を促すものです。心理的安全性が確保された環境であれば、職種や資格、年齢の垣根を越えて少しリスクを取って相手に踏み込んだ相談ができるようになり、強固なチームが形成されます。
3つ目のこれからの輝HIKARIを考えるワークは「次世代育成能力(ジェネラティビティ)」に関わっています。40代以降の中年期に生じる、次の世代を育んで未来の社会を良くしたいという心理的課題に対応しており、10年後も組織が存続するための基盤づくりを意味しています。
■今後の研修会構想と親支援の難しさ
今回の研修を第1回目とし、今後第6回目までの開催構想が頭の中にあります。
第2回目は夏休み前に「ワークライフバランス」をテーマとして、職員のプライベートや趣味の共有からスタートするしたいと考えています。
第3回目は技術的な訓練など予定し、第4回目では各施設がプログラムやファシリテーターを担当して、地域社会や学生との交流の場を作る計画を立てています。
特に第5回目で扱う予定の「親支援」はプログラムの中で最も難易度が高い領域です。専門的な正論を伝えるだけでは、保護者は子育てを否定されたと感じて感情的に反発してしまいます。そのため、各家庭の状況やワンオペ育児などの背景を汲み取り、気持ちに寄り添ったカスタマイズな支援を行うことが重要です。その際は、専門の講師や日本の福祉制度に関わってきた当事者を招き、実践的な学びの場を設けます。
■究極の結論としての職員への想い
金子代表がこれらの研修やAI活用を推進する究極の目的は、職員の能力向上だけではなく、「誰一人として職場を辞めてほしくない」という強い想いにあります。
福祉の現場では、孤独を感じて人に相談できなくなった瞬間に離職につながりやすくなります。
人手不足が深刻な業界だからこそ、現在いる職員を大切に思い、全員が孤立せずに仲間と分かち合える仕組みを作ることが最優先です。
今いる職員が成長して新しい仲間を迎えられる先輩となり、人が増えればさらに施設を展開して負担を軽減していくという循環を目指しています。
日々の業務や送迎などで大変な思いをしている職員への感謝を示し、今後も職員を大切にする組織づくりを続けていく決意を伝えて総括を締めくくりました。







